社会の変化と葬儀の変化

社会の変化と葬儀の変化

日本の葬儀といえば、これまでは仏教式の読経や焼香など、宗教的儀式を中心としたスタイルでおこない、また故人の死を友人・知人・近隣・仕事関係に幅広く伝え、盛大に見送ることが、故人への手向けになり喪主や関係者の面目を保つとされていました。
そのため、地域の共同体や企業などが協力し、人を動員して、できるだけ大勢が会葬する大規模な葬儀がよしとされていたのです。
現在も地方ではこのような伝統的な葬儀はよくみられますが、都市部を中心に葬儀の変化がおきています。

そのひとつが葬儀の小規模化です。
葬儀が小規模化している理由は、次の通りです。

  • 少子高齢化・核家族化の進行。
  • 近所付き合いも減り、地域共同体が機能していない。
  • 不況や日本的企業文化の衰退により、企業の葬儀への関与が減少。
  • 収入減や安定雇用の崩壊からくる生活不安から葬式にお金をかけられない。
  • インターネットを中心とした情報発達により、葬儀社の強引な営業手法や、割高で不透明な価格体系などが知られるようになった。

葬儀におけるもうひとつの変化は、葬儀の無宗教化です。
無宗教葬が増えている理由は、次の通りです。

  • 菩提寺がある家の減少、お寺と檀家の関係(寺檀制度)の弱体化。
  • 葬式仏教への疑問・批判が増えている。
  • 読経と戒名だけの割にお布施が高すぎることへの不満。
  • 形式的ではなく、自分らしさ(故人らしさ)を大切にした葬儀にしたいという思いが強くなっている。

無宗教葬が増えていることは、言いかえれば自由葬が増えているということです。
自由葬は、宗教的儀式にこだわらず、原則的に形式は自由で、故人の遺志や自由な発想でおこなうことができるので、自由葬の増加は葬儀の個性化とも言えます。

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